名字

国際結婚カップルといえば奥さんが大体カタカナ姓を名乗ってるの
を見かけますよね?

スミス花子とかカタカナと漢字のなんとも言えないバランスの名前。
私もご多分に漏れずカタカナ苗字の珍名さん状態なのですが、夫婦別姓が認められていない日本では結婚したらどちらかの姓を名乗るのが当たり前という感覚ではないでしょうか??
実は国際結婚の場合…
結婚しても夫の姓を名乗らなくてもいいんです!!!(相手の国にもよりますが)

あんなにもめてた夫婦別姓裁判がなんなの?ぐらい、結婚しただけでは普通に夫婦別姓になってしまいます。
結婚されてる方(特に女性)はあるある!と共感して頂けると思うのですが、姓を変えると印鑑の作り直しから色々な手続きの変更までとにかくてんやわんや。

とことんめんどくさがりの私は

「夫婦別姓ラッキーーー!」
となんの変更もいらない結婚に小躍り気味でした。

逆に夫のカタカナ姓を名乗ろうとする場合、別の手続きを取らなければならず
(折角別姓なのに、なんで世の国際結婚カップルはわざわざめんどくさいことをやるんだろう?)
とか思ってました。

そんな感じで快適な別姓生活を送っていたのですが、周りの人から
「結婚したら苗字何になるの?」
一回や二回じゃなくとにかく聞かれまくる!
その度「いや、結婚はしてるのよ?夫婦別姓なだけでね」とまた長くなる説明をしなければなりませんでした。
下手したら事実婚なんだ?とか謎の誤解をされたり。
市役所の人でさえ理解してくれなかったり。

…めんどくさくないと思って別姓にしてるのにめんどくせぇ!!
今思えば婚姻後は姓を同じくするという決まりがあるので別姓に向けたシステムなんてなくて当たり前です。

そんな心が折れかけた時にふと子供が産まれたら?と考えてみました。

産まれる子供はハーフなのに日本姓を名乗ってたら
「〇〇ちゃんってお父さんいないのー?なんでお父さんと苗字違うのー?普通家族はみんな同じ苗字じゃないのー?」とか周りの子供の無邪気な質問に我が子が胸を痛めるんじゃなかろうか。
そしてそれがきっかけで「もう学校いかない。」とかなっちゃって、盗んだバイクで走り出したり、夜の校舎窓ガラス壊して回るんじゃなかろうか。
そんでもって水族館なの!?みたいな電飾つけた軽に乗って、大音量で浜崎あ〇みのユーロビート流したりして、犬の刺繍のジャージにキティちゃんの健康サンダルで早朝スロットに並んだりするんじゃかなろうか!!
…ダメ!絶対!!
慌てて改姓手続きを取りました。
そんなわけでめでたくカタカナ印鑑も出来上がり、電話で自分の名前を説明するのがやたら難しい意外は普通の夫婦となりました。

郷に入れば郷に従え。が身に沁みた出来事。

同姓にしてる国際結婚カップルが皆そんな考えかどうかはわかりませんが、まだまだ別姓は生きづらい日本。
これから変わるのか否か、夫婦別姓のパイオニア(自称)としては少し楽しみでもあります。