退院

お気楽入院生活の私とは対照的に、リッチー先生はてんやわんやの大忙しの日々だったようです。


レッスン、3人の子守り、炊事に洗濯…

どうしても手が回らず、レッスンの延期もあったりと皆様には大変ご迷惑をおかけしたことと思います。
本当に申し訳ありませんでした。
そして急過ぎる入院に、尋常じゃないフットワークの軽さで対応してくれる友人達に感謝感激。

こんな時ふと思い出す言葉がありまして

「友の信を見るには、死、急、難の三事をもって知れ候。」
by 高杉晋作
いやはや。全くその通り。
とにかく周りの人に恵まれている我々家族。
あったかーいご飯を用意してくれたり、ベビーシッターをしてくれたり、差し入れ持ってきてくれたり…

いい人に囲まれ過ぎて、寝るときに足向ける方角がなくなりそうなのでそろそろ立って寝ようかと思います。嘘です。
そんな自分がピンチに陥った時の反応で、周りの人のあったかーい心が見えてくるほっこり嬉しい素敵体験。

そこで、この状況ならいつもポーカーフェイスなイギリス人の中身も覗けるんじゃないかと、夫をじっくり観察してみることにしました。
むしろちょっとパニくればいいのに。とニヤニヤ。
〜夫の一日〜

もはや主夫なの!?レベルで器用に家事をこなし、ちょこちょこ送られて来る家の様子は掃除もしてあるらしくピカピカ。

洗濯機も毎日まわしてる模様。

友人達に子守りを頼み仕事に行き、帰りには子供達の晩御飯調達。
空いた時間は嫁に電話。
気遣いとジョークもかかさない。
夫よ。あんた…サイボーグか…。
いくら友人達の多大なサポートがあるにしても、3人の子を抱え、仕事に家事をおっさん1人で難なくこなすとは…

〜結果〜

妻である自分のぽんこつっぷりが露呈して辛くなったので観察中止。イギリス009すごい。参りました。
元々おばあちゃん子だった私としては
「男が台所に立つもんじゃなか!!」
と恐ろしくふるーい考えを刷り込まれ、なんの違和感もなく亭主関白大歓迎ばっちこい。
そんな私と真逆に
「男だって自分のことは自分で!家事もできない男は自立してないぜ!」な考えの欧米夫。

もちろん、世界は広いのでイギリスにだって九州男児か!みたいな方もいますが。
日本ほど「おい。母さんお茶。」とか雑に言える感じではなく、そんなこと言うと確実に白い目で見られるそうなので、やはり全体的に家事に協力的なようです。
家事についてはよく意見が対立していたのですが、今回は本当に夫の有り難みが身に沁みました。
結局入院中に聴力は戻りませんでしたが、明日で退院して経過観察でいいでしょう。通院はしてくださいねー。とのことなので、
退院したら30分以内に口いっぱいケンタッキーを頬張る。

という野望を叶えるべく、足のストレッチと腹筋しっかりして寝ようと思います。