嫁タイム

我が家には月に1回”嫁タイム”という時間があります。

その日は夫が子供達の面倒から家事まで引き受けてくれ、私は遊びに行こうが、家でマンガ読んでゴロゴロしてようがとにかく自由!

最近は打ち合わせと称しては嫁タイムに飲みさるく(長崎弁であちこち歩いてまわること)私。

そこで友達に教えてもらった”たたんばぁ”という立ち飲み屋によく行くようになったのですが、これがまぁ面白い!

回転が速いお店なので、隣り合う人も目まぐるしく変わっていくのですが、なんと3割強のお客さんが外国人。

…これはいい武者修行になる!と確信し、飲んだ勢いでヘッタクソな英語で会話!会話!酒!会話!酒!二日酔い!

そんなこんなを繰り返し、とにかく沢山の国の人と話してみて、最近気付いたこと。
・英語が母国語じゃない外国人も英語圏の人に話しかけられると、我々日本人と同じく「わー!英語できないけどどうしよう!」とたまにパニクる。

でも彼らはよく日本人が言ってしまいがちな「I can’t speak English」は使いません。
苦手でも知ってる英語でどうにか会話を成り立たせようとすることが多いとか。

私が出会った人達も中学レベルぐらいの英語でしっかり会話に入ろうとしていました。

英語が母国語じゃない外国人

会話すること>>英語を話すこと

日本人

英語を話すこと>>>会話すること
英語が話せない=会話できない

「日本の教育が違うからー!」という声も聞きますが、心の中で「ちゃんと喋れないと恥ずかしい」が勝ってしまってることが、話せる話せないの違いを生んでるような気がしました。

個人差はあるにしろ、英語学習期間が大体6年間ある日本人は恥さえ捨てたら実は結構会話できるはず。
・大体の日本人は外国人を嫌ってると思われてる。

本当に外国人が嫌いな人はそのままでオッケー!ばっちり気持ち伝わってます!ゴーホーム!まで言えたら100点!

ただ、そうじゃないよ…話しかけられて喋りたいけど、何て言ったらいいかわからなくて…
という方!
そんな時頭の中で「これって英語で何て言うんだっけ…えーとえーと…」と無言のまま固まっていませんか?

それです!その無言が無視と思われています!自分と喋りたくないのかなぁ…と胸を痛めてる外国人多数。

相手が何を言ってるかわからない時、固まる、無言、笑ってごまかす…などなど。
例えば相手が同じ日本人でとてつもない訛りがあり、聞き取れない場合だったらどうでしょう?

「え!?何!?」「はい?」「すみません。もう一度お願いします。」
↑こんな感じで咄嗟に聞き返しますよね?

それでいいんです!だって同じ人間だもの。みつを。

一生懸命相手がわかるよう英語で何て言おうか考える優しい日本人。
その間に相手の外国人の顔はどんどん曇っていき、アタフタ英語を並べてみても、最終的に「何言ってんの?こいつ?」ぐらい嫌な顔されることがあると思います。

初対面の相手にあからさまに嫌な顔をするなんて失礼なことは、礼儀正しい日本人には考えられませんが、彼らは
「相手が言ってることがわからないけど、わからないことが伝えられない。ジェスチャーも国が違えば伝らない。じゃあ表情で伝えよう!」と思いっきり「わからないよ!」て顔してる可能性が高いです。

彼らは「英語も話せないのかよ!」と怒ってるわけではなく、ただ「わからないよ!」とコミュニケーションを取ろうとしているはずなので、こっちも「英語はよっとわからんけん、日本語でゆーてくれんね!」ぐらい言い返していいと思うんです。

たまーーーーに本当に「英語喋れよ!」とか言ってる嫌な奴も見ますが、それも同じく。「ここは日本やっけんねー!日本語も喋りきらんとに来なったとね?」ぐらい言っちゃいましょう。

それも立派なコミュニケーション。

優しさが仇となり「無視された!」と誤解されることが減ることを切に願います。
最後に、以前たたんばぁで飲んでたら全員初対面なのにゲイ、オカマ、私、レズ、という並びになったことがあり「は!今私がセクシャルマイノリティーやん!」と気付いたことがありました。

少数派や多数派の違いとは自分の立ってる半径2mぐらいの狭い世界で決まるよなぁ…と酔っ払いにありがちな深い話をしようとしたら、英語が全く通じず何がどう伝わったのか「とったボールは白いかったのよー!金じゃないのねー!ハハハ!!」と返されました。
…英語勉強します。