プレゼント出荷

やっとクリスマスプレゼントの出荷作業が終わりました。
と言ってもサンタ事業に精を出してるわけではありません。
今日はイギリスのクリスマスプレゼント事情をお話ししようと思います。
皆さんも一度は映画や海外ドラマなどで見たことあると思いますが、やたらでかいツリーに何その量?というほどの大量のプレゼントが置いてある光景。
生粋の日本人の私は幼い頃あの光景をテレビで見て

「あのプレゼントは実は全部ただの飾りで、本物は枕元の靴下に入ってる1つだけのはず!」

と謎の持論を展開していました。

そのくらい私にとっては信じられない量のプレゼントの山!!

 

あれ。中身入ってるんですよ!全部本物!!

 

……え?ご存知でした?

じゃあ…

 

ツリーも本物の木なんですよ!!プラスチックじゃないので、もちろん毎年ホームセンターで巨大な木を買うんです!!

 

これも初めて知った時はなかなかの衝撃でした。

話を戻しますが、プレゼントが本物と言っても、両親が汗水垂らして子供のためにプレゼント代を捻出してもサンタの野郎に手柄を横取りされる感のある日本では、気になるのはあのプレゼントの出どころ。

全部両親が?サンタ名義で?

どちらもハズレ。

あれは家族、親戚一同または友人からだったり…お互いに贈り合いクリスマスまでにツリーの下に積んで行くんです。もはやツリーはプレゼント置き場の目印と化しています。

長崎で例えるならおくんちの庭見せ会場状態。
クリスマスプレゼントはお歳暮やお中元、お年玉など「お世話になったねーありがとうー。」的な季節のご挨拶を全部ひっくるめたような感覚です。

子供が大きくなるとクリスマスカードの中に現金を入れたりすることもあるそうで、それ完全にお年玉やんけ。と思ったり。
そういった意味合いもありクリスマスは家族にとってものすごく大事な行事だったりするので、嫁として下手こけません。こりゃ一大事。

 

11月中旬になれば「姑にはこれ、舅は…夫にパス!甥っ子は…義妹は…」とそわそわ。買い物にバタバタ。
プレゼントを買って送れば完了!

じゃないんです。。。
日本ではレジで会計の際に「プレゼント用で」と呪文を唱えるだけで、あら不思議!ステキなラッピングが!なんて素晴らしい魔法がありますが、イギリスではあまり一般的ではありません。
なのでもちろん、イギリス人は全部自分でラッピング!

ラッピングペーパーからリボン、タグまで何でもかんでも自分でやってしまうお国柄なので、大体の人が雑貨屋さんレベルだったり浜屋の店員さんレベルだったり、何かしらのラッピングスキルを持っています。

日本に住んでるんだし、そこはもう店員さんに任せて…というわけにもいきません。
夫いわく「ラッピングも含めてクリスマスプレゼントだよ。」

…クリスマスに命かけてんのか。
プレゼントを選び終えたら100均でラッピング用品を揃え、夫と2人で包装戦争が始まります。

アジアの巨大な工場員のように、ただひたすら無言で包み続けます。

そんな習慣のなかった私でさえ年々慣れてきて早くなるので、そろそろお歳暮シーズンに夢〇都あたりで雇って貰えるんじゃないかと妄想するレベル。
まず2人で紙で包み、夫が誰宛かのタグ(プレゼントの山でわからなくならないようTo 〇〇From Richy みたいなやつ)を書き、私がリボンをかけタグを貼る作業の繰り返し。
とにかく終わった時の達成感がすごい!!ビールがうまい!!

なんだかんだ毎年ラッピングが一番楽しみだったりします。


そんなわけで、無事にイギリス家族へのプレゼント出荷が終わり、そろそろうちの子供達へのプレゼントを用意しようと、サンタさんへの手紙に「お母さんが出しとくねー」を発動。そのまま横領。
長女「サンタさんへ。いつもありがとうございます。クリスマスプレゼントに自転車が欲しいです。クッキーとコーヒーをおいておくのでゆっくり休んでいってくださいね。」

長男「サンタへ。でぃのふぉるだーをください。つかれたけどいいんじゃない?」

…今年はサンタクロース宛に領収証を貰ってこようと思います。